看護師の不足は、誰もが知る事実です。実際、看護師の求人サイトには募集の広告が溢れています。そんな様子から「看護師資格があれば、職に困ることはないだろう」という看護師さんの声はよく耳にします。
しかし、看護師さんが面接を受けたら必ず採用されるのでしょうか?
実は、一般的に「転職回数が多い」「過去の就職が短期間の経歴が多い」という人は転職に不利とみられているように、看護師も例外ではありません。
私も、18年の看護師生活で、派遣看護師を含めると10回以上は転職をしました。そんな私が、転職回数の多い看護師さんの履歴書、職務経歴書の書き方をまとめてみました。
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看護師の履歴書フォーマットの選び方
職歴の多い看護師さんの履歴書には、JIS規格が向いています。なぜならば、「学歴 職歴」の欄が多く取られているからです。さらに「自分で面接先に履歴書を郵送したい」「職務経歴書を手書きしたい」という方は、JIS規格の履歴書、職務経歴書、履歴書を挟んで封筒に入れるためのクリアファイル、郵送用封筒などセットになっているものもあります。
履歴書の記入例
それでは、初めに履歴書の記入方法の基本についてチェックしてみましょう。
まず履歴書は「です、ます」調で書きましょう。
用紙のサイズは、B5判(B4・2つ折り)がいいでしょう。履歴書を封筒に入れる場合の封筒のサイズもB5サイズの封筒にしましょう。
履歴書を郵送する場合の宛名書きについてですが、住所や病院名(施設名など)は省略せずに書きましょう。宛名は、相手先の担当者が分かっていれば「〇〇部〇〇様」と記入します。不明の場合は「採用ご担当者様」でOKです。封筒にわかりやすく、赤で「履歴書在中」と記入しましょう。
また、郵送の場合は「添状」も付けます。これは、パソコンで記入でも大丈夫です。書き方の例を下に挙げておきます。
実際に、履歴書の記入例を下に載せました。
こちらは、一般的な履歴書の書き方の例です。
・日付
日付は、履歴書を書いた日ではなく、ポストに投函する日、または面接に持参する時は、面接日を記入しましょう。
・写真
履歴書を見た時に初めに目がいく場所です。第一印象で、マイナスにならないように身だしなみや清潔感に注意して明るく撮りましょう。
・学歴、職歴
学歴は、高校からの学歴で構いません。職歴は、「何科で働いていたか」についても記入しましょう。学校名、病院・施設などの名前は省略することなく正しく記入しましょう。
・資格、免許
仕事に関すること以外でも、アピールできることはすべて記入しましょう。仕事と関係なくても、自分の人柄をアピールできるポイントになることもあります。また、取得に向けて行動している資格などがあればそれも記入しましょう。
・志望動機
「志望動機、なぜこの病院を選んだのか」については、自分の言葉で考えて記入しましょう。特に,既卒の看護師さんに求められることは「即戦力」です。今までの経験の中でアピールできることもあわせて記入しましょう。
わからない方は、こちらの記事の「面接での質問」にも色々な事例を載せているので参考にされてください。
・本人希望欄
ここには、配属科の希望や時短勤務の条件での入職の場合は、時間希望などを書いてもいいでしょう。
職歴の多い看護師さんの職歴記入
私の場合、いつも悩んでいたのが「職歴の多さ」です。すべての職歴を履歴書に記入すると、フォームに書ききれなくなってしまいます。
そんな時に、利用するのが職務経歴書です。
職務経歴書には、今までの全ての職歴を記入します。そうすることで、履歴書の職歴は省略することができます。
このような書き方では、実際に学歴・職歴欄に記入するのは、上記内容です。
学歴は高校からの学歴。職歴については、『別紙参照のこと 以上』のみとなります。
職歴が多い看護師さんの職歴欄の記入例を書くときの注意点
上記のような方法で記入した履歴書を提出するには、できる限り行った方が良いことがあります。それは、看護師と面接先との間に仲介人をはさむことです。
なぜならば、これは実際に看護師と面接先との間に入る仲介人(転職エージェントのコンサルタント)をしていた友人に聞いたのですが、職歴の多い看護師さんには、以下のようなサポートをするそうです。
・就職希望している看護師さんが働き続けられる職場を一緒に選ぶ
・履歴書や職務経歴書をその人に沿った書き方の指導、添削を行う
・職場が決まり、面接先にコンタクトを取るときに「看護師さんの経歴や人柄、マイナスなイメージを持たれそうな履歴書の内容についての説明、入職に対してとても前向きなこと」などを事前に伝えておく
このようなサポートをすることで、職歴に不安のある看護師さんの転職もスムーズにいくのです。
「職歴の多さでマイナスなイメージを受けてしまいそう」と思う方は、1人で悩むより、看護師の転職サイトにアドバイスを求めることも方法の一つです。
職務経歴書
職務経歴書には、今までの職歴を全て記入しましょう。
・職務経歴書を書くときのポイント
私がお世話になった看護師の転職コンサルタントさんから言われたことですが、職務経歴書で面接先が見ているものとして以下の項目があります。
・今までの配属先で、学ぶべきことをちゃんと学んでいるのか?
・うちの病院で即戦力として動けるほどの経験があるのか?
また、注意点は『面接官が短時間で把握できるように、わかりやすくまとめる』ということです。
ちなみに、職務経歴書のフォームですが、文房具屋ではこのようなフォームが売られています。


そして以下は、私が書いた職務経歴書です。この職務経歴書でも採用は頂いたのですが、今見ると「語尾が”学ぶ”ばかりで読みにくい」という訂正箇所があります。
ただ、職務経歴書の書き方のフォーマットとしての参考になればと思い、以下に載せてみました。
まとめ
以上、履歴書と職務経歴書について、私の経験と情報をまとめてみました。
ここに記入したのは、数ある履歴書の書き方の中のほんの一部になります。ここからさらに、あなたの経歴・状況・面接先の状況などを含めて、就職内定に効果的な履歴書・職務経歴書を書くには、看護師転職の専門家にお手伝いを依頼するのがおすすめです。
看護師の転職専門コンサルタントの「看護師の転職についての最新情報」や「今までの事例を踏まえたアドバイス」は1人で悩む時間の短縮、採用の可能性を上げる効果を引き出すことができます。
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