「看護師の仕事に向いていない」「私は看護師をするべきではない」と思ったことはないですか?
私は現在、派遣やバイト看護師として、自分のプライベートを優先しながらスケジュールを組んで働いています。今の生活は、正社員としての安定はないのかもしれませんが、正社員で働いていた時よりも自由で、ストレスも少なく、自分らしい働き方だと思っています。
今では看護師の資格を使って、満足した生活をしている私も、つい数年前までは「看護師の仕事が向いていない」と、全く無関係の仕事を探していました。
しかし、看護師から抜け出した理想の生活は、私の想像とは全く異なるものでした。
そして、現在は看護師に戻っても、私らしい自由な生活が可能となっています。
そんな私の経験が、少しでも看護師を辞めたい方々の役に立てばと思い、書いてみることとしました。
Contents
看護師が向いてない、看護師を辞めたいと思い始めた理由
私が看護師になったのは、母の勧めがきっかけでした。
海外が好きで、英語をカッコ良く話す人に憧れていた私は、高校生の時に「英文科に行きたい」と両親に伝えました。しかし「英語では食べていけない。看護師なら一生困らない」「看護師で働いてから、自分の好きなことをしたらいい」という母の助言に納得して看護師になりました。
「お世話になった看護師さんのようになりたい」とか、「TVで観た救命の看護師さんに憧れる」などの、看護師という仕事への憧れや理想がなかった私にとって「看護師の仕事」は、自分の好きなことをするためのお金を稼ぐ手段でした。ですが「命に向き合う仕事」という責任は自覚していたので、一生懸命に与えられた仕事をこなしました。
1年くらい経った頃から、周囲を見る余裕が出来てきた私は「この看護師さんは本当にすごいな」と感心する同僚や先輩が目につくようになりました。
その看護師さん達は、「休みの日まで患者さんのことを考えているのではないか」と思うほど、看護の仕事に熱心でした。
熱心な看護師さん達は、院外の高額な研修にも自腹を切って参加したり、自分の仕事が時間内に終わらなくても受け持ち患者さんのために時間を使ったり、長期の休みが取れなくても「看護師はそういう仕事だから仕方がない」と諦めたりしていました。
そんな看護師さん達をみていると「私よりも、あの人に看護してもらった方が患者さんは幸せなのではないか」「熱心な看護師さん達と同じようにできない私は、看護師には向いていない」と感じ始め、「看護師の仕事が嫌だな」と思うようになりました。
看護師を辞めるためにしたこと
「看護師の仕事が嫌」と思いながらも、「看護師3年目でオーストラリアへワーキングホリデーに行く」と決めていた私は、その目標に向かって働き続けました。
予定通りに海外へ出た私が、しばらく看護師の仕事から離れても考えていたことは「看護師に戻りたくない」でした。
そのため、海外から帰ってからは興味のある資格を取ることに必死になりました。ダイビングインストラクター、トリマー、英語など、色々な資格を取得しました。しかし、どの仕事もそれだけで生活ができるほどの収入はなく、気がつくとお金は底をつき、結局戻るのは「看護師の仕事」でした。
看護師を辞めるために起こした行動の結果、わかったこと
そんなことをしながら、気がつくと看護師歴15年以上になっていました。私は、それでも看護師をしながら15年前と同じように「看護師は嫌」と感じていました。
あるとき、また別の資格に興味を持った私は、新たに勉強を始めました。その過程の中で、自分自信と向き合う作業がありました。
その時に、私は初めて「看護師の仕事の何が嫌なのか」をちゃんと考えました。そこでわかったことは、以下のようなことでした。
- 長期の休みがとれないこと
- 自分のプライベートな時間を削ってまで、時間外の勉強会や研修に参加することが当たり前とされていること
- 看護の仕事以外に、委員会や教育や他業種との付き合いなどに時間と労力を割くこと
- 体力的にも精神的にも厳しい仕事なのに、お給料が安いこと
- 看護師としての目標がない私にとって、このまま看護師を続けていても、金銭的にも体力的にも将来に何の希望も持てないこと
これらが、私が「看護師が嫌だ」と思っている理由だったのです。
15年間の「看護師辞めたい」が「看護師で働くのもいいな」に変わった理由
看護師の仕事の嫌なところを具体的にした私が次にしたことは、働き方を変えることでした。
まず、看護師以外に自宅で出来る副業を始めました。最初は、それだけでは収入が成り立たないので、看護師のお仕事もすることにしたのですが、今までは当たり前のように”正社員”で就職していたのを”派遣社員、契約社員”という雇用形態に変えました。
というのも、私が嫌だと思っていた内容の多くは”正社員”だから課されることだったからです。
そして私は、「自分が嫌なことはせず、自分にできることをやる」という働き方を目標にしました。
最初は「正社員」という働き方しか知らなかった私でしたが、看護師のお仕事紹介のサイトで検索したり、看護師専門のお仕事紹介のコンサルタントさんに相談したりして、私に合った看護師としの働き方を決めていきました。
そして今、私は”夜勤専従看護師”と、”派遣看護師”をしています。この働き方に変えてみて、私が”できない、嫌だ”と思っていた業務はしなくても良くなり、時間の拘束からも解放されました。
すると、あんなにも嫌だった看護師の仕事を「楽しい」と思えるようになりました。そして、正社員の時と比較しても月収を大きく下げることなく、自由な時間が増えて、やりたかった自宅での仕事にも取り掛かることができるようになりました。
もしも、看護師以外の仕事に従事していたら、今の時間の自由と収入を得ることは難しかったと思います。
看護師が向いてないと思っているあなたへの質問
私は上記のようなことに気がつくのに、15年もかかってしまいました。ですが、だからこそ、今悩んでいる人にアドバイスができると思っています。
「看護師が辛い」「看護師を辞めたい」「看護師以外の仕事がしたい」そう悩んでいる方は、ぜひ一度以下の簡単な質問に答えてみてください。
質問1 看護師の仕事で、どんな時に”看護師を辞めたい”と思いますか?
質問2 上記で答えたことがなくなったとしても、看護師として働くことは嫌だと思いますか?
私は、「看護師が辛い、やめたい」と思う気持ちから、他の道に進もうと思いましたが、結局お給料の面で看護師に戻りました。しかし、「嫌だった原因を排除する働き方」のアドバイスをもらい、今は看護師として幸せに働いています。
あなたにも、「嫌だと思っている原因」がなくなれば、看護師の職を辞めなくても、幸せに働ける可能性があるのではないでしょうか。
そして、その解決のために「様々な働き方を紹介してくれる、看護師の職業紹介エージェント」に相談するという方法を考えてみてはいかがでしょうか。
まとめ
ずっと同じところで働くことがいいとされたり、正規雇用がいいとされたりする世の中ではありますが、我慢してストレスを溜めて「嫌だ、嫌だ」と思いながら働き続ける必要はありません。
看護師の働く場所、働き方は、とても多用化しています。
この記事を読んだあなたが、何を求めているのかを明確にして、幸せな働き方を見直すきっかけになれば光栄です。