看護師不足は常に問題になっており、各地の看護協会でも色々な対策をとられています。しかし、少子高齢化の進む現状での問題解決はとても難しい状況です。
そんななか、看護師不足の対策の1つとして、「看護師の派遣や単発バイト」という働き方はどんどん需要が高まっています。
今回は、その中でも「お給料としては魅力的だけど、仕事内容や責任という点で不安が大きいバイト」である、看護師の単発当直(夜勤)バイトについて私の体験談を含め書いてみたいと思います。
Contents
看護師の単発当直(夜勤)バイトとは
看護師として、病棟で働いた経験がある方ならばご存知のように、病院には医師の当直バイトというものがあります。これは、「その病院で働く医師だけでは、当直の人員が確保できない時に、外部の医師が単発で当直医として入る」というシステムです。
看護師の単発当直バイトも、このシステムと同じように、夜勤看護師の人員補充の策として最近増えてきているバイトです。
看護師の単発当直バイトは、「全く状況がわからない病棟や患者様を相手に、夜勤中、責任を持たなければいけない」という不安が大きく、精神的ストレスもかかるお仕事ではありますが、1回でまとまった額が稼げる為、一部の看護師には人気のお仕事です。
単発当直バイトと夜勤専従の違い
看護師の夜勤には、夜勤専従(以後、夜専と表記)と呼ばれるお仕事があります。
夜専も、当直をメインとする働き方なのですが、夜専の場合、「月に4回以上〜」などの最低勤務回数の条件付きがほとんどとなります。
私が実際に、夜専も単発当直バイトも経験して感じたのは、夜専は業務内容が濃く、重症の患者様も多い。一方で、単発当直バイトは、業務内容が少なく、重症の患者様はほとんどいない。ということです。いわゆる寝当直(充分に寝ることができる当直)と呼ばれる夜勤のお仕事は、単発当直バイトに多い傾向にあります。
しかしその分、夜専のお給料よりも単発当直のお給料は低い傾向にあります。
看護師の単発当直バイトのお給料

私に届いた実際の単発当直バイトの求人メール
看護師の単発当直バイトの給料の相場は、地域によって異なります。
夜勤は高給が期待出来るイメージですが、夜専の給与に比べると低い傾向にあるのは全国共通の事実です。
なぜならば、「夜専との違い」の章で書いたように、単発当直のバイトは、仕事内容が軽い傾向にあるからです。
実際に、私が住んでいる福岡での相場でいうと、夜専が大体¥10,000~32,000/回のところ、単発当直バイトは大体¥8,000~20,000/回くらいとなっています。
単発当直バイトの勤務先と仕事内容

単発看護師用に作られた業務経過表
単発当直バイトの求人をかける施設は、軽症又は、観察程度の方がおられるところが多くなります。
すなわち、病院よりもクリニックや医院、または高齢者施設などです。
なので、業務内容としても、観察・簡単な処置・管理・必要時の見守りなどになります。
私がバイトに行ったのは、胃腸科で12床満床の有床医院で、当日の入院患者様は6名でした。
業務の具体的内容を以下に書き出します。
・血糖測定(インシュリン注射)
・定時の検温
・看護師管理の内服を配薬
・患者様の創部処置
・巡視
・医院の施錠
バイトに行った先の医院は、看護師1人の夜勤体制でした。
1人勤務に不安がなかった訳ではないのですが、「何かあった時にはすぐに連絡できるように」と、院長と常勤看護師の連絡先を渡されました。
実際、当直中に、患者様の血糖の事で院長に連絡を取る事もあったのですが、単発バイト看護師という事を理解してくださっており、スムーズに指示をもらう事ができました。
また、上記業務内容をこなせば、休憩時間は充分に取れます。
私の場合も、21時の消灯後、ナースコールは一回も鳴らず、3時間おきのラウンド以外は当直室で仮眠を取る事ができました。
まとめ
以上、看護師の単発当直バイトについて、私の経験を含め、まとめてみました。
単発当直のバイトを募集する施設は、夜勤看護師1人体制をとるところも多く、精神的に不安やストレスがかかるのは事実です。また、何かあった時には、判断力を求められる事もあります。
しかし、そのような緊急の状態になる可能性は低く、体力的な負担は軽い為、ある程度の経験があり、Wワークをしている方にはオススメのバイトです。
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